優しい気持ちは尊重から生まれる相手を敬う気持ちを持って介護に取り組む

介護職は高齢者の尊厳を守ることが基本

介護職として働くのであれば、何より高齢者への尊重の気持ちを持つことが重要になってきます。
高齢者は、自分よりも長く生きてきた人生の先輩であり、常に尊敬する念を持たなければ、仕事は務まりません。
いかなる状況でも、介護される側を惨めな気持ちにさせないようにしなければいけないと言えるでしょう。
これまで当たり前にやってきたあらゆる動作が自分の力だけではできず辛いと感じる高齢者は多く、相手を尊重する気持ちを持ってお世話することが重要です。
また高齢者の尊厳を守ることは、介護する側が働きやすくなり、やりがいを持って仕事に取り組めるとも言えます。
例えば認知症の人は、時として怒鳴る症状が出ることがあります。
理不尽に怒鳴るのは認知症のせいであり、仕方のないことですが、高齢者に敬意を払う気持ちがなければ、その態度にイライラしてしまうものです。
尊重の気持ちを持つことで大変な仕事でも相手を思いやり穏やかな気持ちで世話することができるでしょう。
そして相手への話し方や対応も、自然と優しくなれます。
介護の仕事では高齢者とコミュニケーションを取ることも大切ですが、上から目線ではなく会話をすることで高齢者との良き関係が構築されます。
相手を尊敬することで横柄な態度もなくなり、高齢者も介護スタッフの態度を敏感に感じ取っているのでお互いに気持ち良く関わり合うことができるのです。
介護の仕事では、時として命が終わる場面に遭遇することもあります。
そのときも、相手の人間としての尊厳をできる限り受け止めることが大切です。
人としての尊厳を持って最期を迎えることができるようにしてあげるのも、大切な介護の仕事と言えるでしょう。